作成年度 | 2022 年度 |
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論文名 | レーザー加工による難着氷雪技術に関する研究 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | |
誌名 | 共同研究報告書 |
巻・号・回 | 第586号 |
発表年月日 | 2023/03/01 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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寒地土木研究所 寒地道路研究グループ 雪氷チーム | 松澤 勝、高橋 丞二、萬 直樹、西村 敦史、松下 拓樹、松島 哲郎、櫻井 俊光 |
公益財団法人レーザー技術総合研究所 | 染川 智弘 |
抄録 |
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積雪寒冷地では、冬期間に案内標識、道路情報板、橋梁等に着氷雪が成長し、落雪による被害が発生している。落雪を防ぐための手間やコスト負担が大きいため、着氷雪防止や効果的な着氷雪除去技術の開発に対する社会的要請が大きい。本研究は、超短パルスレーザーを利用して道路構造物に利用される亜鉛めっき鋼板の表面を加工し、撥水性特性に最適な加工条件を明らかにすることを目的とする。利用した亜鉛めっき鋼板は、Zn に 6%の Al と 3%のMg(マグネシウム)が含まれる高耐食性亜鉛めっき鋼板(ZAM)と、Zn に 2%の Al が含まれる亜鉛めっき鋼板(ZA)で、市場に流通されている溶融亜鉛めっき鋼板(JIS G 3302)である。超短パルスレーザーを照射・掃引した結果、レーザーフルエンス 0.7J/cm2、掃引速度 2.0mm/s で ZAM と ZA 表面が撥水性となった。さらに暴露試験を実施した結果、撥水性から湿雪に効果的と言われる超親水性へと性状が変化した。また少なくとも 2 年 4 ヶ月は超親水性が維持されたことも分かった。 |