作成年度 | 2011 年度 |
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論文名 | 真空式管路システムによる家畜ふん尿の搬送に関する研究 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | |
誌名 | 共同研究報告書 |
巻・号・回 | 第422号 |
発表年月日 | 2011/10/01 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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寒地農業基盤研究グループ資源保全チーム | 横濱充宏、桑原淳 |
抄録 |
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家畜ふん尿は、肥培かんがいやバイオマス分野でも有効な有機資源として利用されるようになってきたが、トラックやバキュームカーの輸送コストが高い等の問題があった。問題解決可能な真空式管路システムの実用化を行うために、予備実験としてベントナイト水溶液を使用し小規模の管路施設で実験を行い、高粘度流体の搬送性等に問題がないことを確認した。次に、別海町の寒地土木研究所の実験ヤードに管路延長が約540mとなる実証プラントを作製し、実際のふん尿で搬送性等を検証した。空気とふん尿をある割合で吸引すれば、ふん尿の長距離収集を可能とするシステムが構築可能であるとことが確認できた。条件にもよるがトラック搬送と比較して、燃料費や人件費等が削減可能なため維持管理費を含むトータルコストは安価にできると考えられる。真空管路で搬送するため、ふん尿の流出や搬送時に臭気が漂うリスクは極めて低く、ふん尿搬送作業の省力化も期待できる。 |